若年から中高年の認知症　サッチャー認知症

認知症の中でも、サッチャー認知症と呼ばれるものがあります。

この名前の由来は、鉄の女として有名なイギリスの首相マーガレット・サッチャーが発症した認知症の症状から名前を取っています。
サッチャー認知症は進行度がかなり早く、重度も非常に重いものとして知られている認知症です。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、一国の首相を勤め、その上で様々な政策を実現したことからも、現役時代は非常に頭が良く、回転が良い方がサッチャーという人の特徴でした。
サッチャー認知症の特徴としては、進行の速度が早いということが言われていますが、実は発症前に頭が良いといった特徴がある方は認知症の進行速度が早いと言われているのです。

頭が良く一国の首相までに登りつめたこういった方ですらも、認知症に掛かってしまうということを覚えておきましょう。
一般的には、頭が良く、普段から頭を回転させているような方は、認知症などには掛からないという誤解を持っている方は多いものですが、サッチャー認知症を代表するように、こういった方でも認知症になる可能性があるということなのです。

これも他のものと同様に、発見の早さと早期の治療が明暗を分けることになります。